これってマタハラ!?理解のない職場で退職することに・・・
育児に専念中の元看護師
私は今、専業主婦をいています。夫と、2歳になる長女、そしてまだ7か月の次女との育児生活を満喫しています。
3年前までは看護師として働いていました。長女の妊娠をきっかけに退職しました。いえ、退職せざるを得なかったのです。
混合病棟でベテランナースが多い職場だった
私が勤めていたのは、410床の民間病院でした。
私が勤務していたのは混合病棟(50床)で、眼科は白内障・網膜剥離・緑内障などの手術目的、皮膚科は帯状疱疹・脂肪腫の手術・類天疱瘡など、内科は肺炎・心不全などが多く、緊急入院の登竜門となる病棟でした。
入院患者の年齢層は10~100歳代までと幅広く入院が入ってきますが、主には高齢者の入院が多かったです。
スタッフは20~50代、40代のベテランナースが多い病棟でした。
思わぬ妊娠、そして上司への報告
看護師として働き始めて3年目に入ってすぐのことでした。
当時付き合っていた彼との間に、子供ができたことがわかりました。
うれしい気持ちと、職場の反応や今後の仕事に関して不安な気持ちがありました。
私が働いていた病棟では、未婚の看護師や子供がいない看護師の割合が多く、子持ち看護師は少数でした。
妊娠が分かってからはしばらくは誰にも言わずに黙っていましたが、つわりがあったり、業務内容も辛いと感じることが出てきて、職場の先輩看護師に相談しました。
相談した先輩から、上司に早めに言った方がいいとアドバイスをいただき、師長に妊娠のことを報告しました。報告したのは妊娠3か月の頃でした。
これってマタハラ!?
悪阻がどうしても辛く、出勤しようとしたのですが自宅でなかなか動けず、休みを取ったことがありました。
翌日、出勤するとリーダーから「まず、昨日勤務だった他のスタッフ全員に謝ったのか」と言われました。
もちろん、急に休んでしまったことは申し訳なく思っているので、休んでしまったことを謝罪して回りました。
その後、副主任に欠勤したことを報告すると「つわり?…つわりって…病気じゃないからね?」と言われました。
また、ほかの先輩ナースに妊娠したことを報告すると、
「ずいぶん早くできたんだね。3年やりきれないから一人前の看護師にはなれないね」というような言葉が返ってきました。
看護師の世界は妊娠するとこんな扱いを受けるのかと、愕然とした記憶があります。
働き手として「使える」か、「使えない」かしか見ていないような職場の雰囲気。
妊娠したことは悪だと言わんばかりの対応。
心が折れそうでした。
誰にも相談なんてできない・・・
スタッフからかけられた言葉に関しては、相談しても仕方ないと自分の中で感じてしまい、抱え込んでいました。
同期には、少しですが、話しをする程度でした。
マタハラと言えるだろうか・・・
大事にはしたくない・・・
3年目の若手看護師の妊娠じゃそう思われてもしたかない・・・
など、自分が悪いと思い、自分を責めるばかりでした。
退職の道を選ぶことに
このような扱いで、無事に出産を迎えられるのか心配になり、早めの産休を・・・と思ったのですが、それもまた嫌な顔をされるかもしれないと思い、なかなか言えずにいました。
しかし、産休・育児休暇ののちにまたこの職場に戻ってくるのか?と考えたとき、妊婦に理解もなかったのだから、産後子供を育てながら気持ちよく働けるわけがないと考えました。
彼氏とも相談し、退職することにしました。
看護師の世界は年功序列という考え方が特に強いと感じました。
また、妊娠・出産を経験している看護師と経験のない看護師とでは対応に大きく差があると感じました。
周囲の理解が大事
妊娠しながら仕事を続けたいと考えている人、または子育てをしながら看護師として働きたいと考えている人は、ママナースが職場がおすすめです。
その方が両立するうえでの考えがお互いに理解しあえると思うからです。
妊娠をして、業務に支障が出てしまうと、周りに申し訳ないと思う気持ちが大きくなってしまいますが、自分の身体を守れるのは自分だけです。
自分だけでなくおなかの子もです!
自分にとって何が一番大事なことか、優先するべきことなにか、を見失ってはいけません。
周囲への相談、公共機関の相談窓口なども使ってみてもいいと思います。