看護師の退職交渉で引き止めに合いやすいケースとは?

こんにちは、看護師のたま子です。

看護師のみなさん、退職や転職の経験はありますか?

退職交渉って、本当に精神力削りますよね〜
看護師が辞めたいといえばまず病院側は引き止めます。
だって辞めてほしくないから!

私自身も転職経験があります。
そして退職する看護師の対応もしているので、看護師、病院側どちらの気持ちもよくわかります。

そこで今回は、退職交渉で発生する「引き止め」にスポットを当ててお話ししたいと思います。

病院側が引き止める3つの理由

1.人手が足りなくなる
やはり1番はこれ。
現場に大きな影響がでます。
看護師が1人やめるとシフトの調整が大変なんです。しかも今月、来月いっぱいで辞めたいとか言われるともう引き止めるしかない(笑)
シフトや業務の配分のバランスが崩れちゃいますからね。

2.経費がかかる
看護師を教育して、その病院、職場のやり方に慣れ、安心して業務を任せられるようになるまでには、時間とお金がかかります。

育てた看護師が1人辞めれば、その分新しい看護師を雇い、また1から教育しなくてはなりません。
さらには看護師を募集するにも、採用するにも、お金がかかります。

3.手間がかかる
退職、募集や採用、異動や多病等からの助っ人、派遣看護師、欠員した部署の人員をなんとかしなくてはなりません。そのために看護師長や人事部は対応しなくてはいけません。

看護師が1人退職しても、これまで通り業務が円滑に回せるように。
そのために色々と手を尽くすのです。

看護師が1人退職すると、業務のしわ寄せがくるし、人員考えなきゃだし、早い話が面倒なんですね。
簡単に辞めるなんていわないで〜(T ^ T)
というのが病院側の本音です。

そう、病院にだって引き止めたい事情がある!
次は、具体的に引き止めに合いやすいケースについてお話しします。

引き止めに合いやすいケース7つ

引き止めとは、看護師が退職の意を示した時に、病院側が「辞めないで」と退職希望者を説得することです。
大抵の人は引き止めにあいます。

ただ、引き止めにあいやすくなる状況というものがあります。

例えば…

・人手不足の職場にいる
・常勤が少ない職場にいる
・退職時期が他の人とかぶる
・経歴3年以上の看護師が辞める
・経歴1年前後の看護師が辞める
・中途半端な時期に辞める
・退職理由が弱い

次で詳しくみていきましょう。

人手不足の職場にいる

大抵は病欠や退職者が出ても、対応できるように人員を考えている職場がほとんどでしょう。
しかし、中には、今1人でも辞められたらシフトが回らなくなる!なんていうギリギリの職場も意外と多いんです。

医療の現場ってどこも人手不足。
それは病院側があえて人員を抑えて運営しているから。
看護師って人件費がけっこーかかるんですよ(^_^;)
看護師1人余裕を持って雇えば、それだけコストも大きくなりますからね。

そのような職場では、間違いなく引き止めに合うでしょう。

常勤が少ない職場にいる

自分が常勤で退職する場合、職場の常勤人数というのは非常に重要です。
病院にとって、看護師を何人置くかで、加算の有無も変わってきます。
また、クリニックや施設では、看護師の常勤は少なく、パート看護師が多い傾向があります。
シフトは常勤をメインに、常勤が出勤できない日を埋めるようにパートのシフトを決めるので、メインの常勤が辞められると、シフトに穴が開く可能性が高いですからね。

なので、常勤の数が少ない職場は、必死に引き止めてくる可能性があります。

退職時期が他の人とかぶる

人手不足とつながってきますが、人員に余裕がある職場でも、一気に2人辞められると辛いんです(つД`)ノ

私がこのケースを対応するなら、退職は前向きに検討するとして、そのかわり、退職時期をずらして欲しいとお願いすると思います。
そしてあわよくば引き止めます!(笑)

経歴3年以上の看護師が辞める

3年以上の臨床経験のある看護師の価値は高い。
病院としては辞めて欲しくない。

同じ職場で3年勤めているならなおさらです。
業務、人間関係、患者、疾患、これらに3年付き合ってきて、環境にも慣れている看護師は貴重です。
だってもう、一人でどんどんやってくれますから。
新人教育や委員会なども任せられるし、看護師としての価値は高いです。

その人が辞めるとなると、簡単にはいかない事は分かりますよね?

経歴1年前後の看護師が辞める

では経験が少ないから引き止めに合わないかというとそうでもない。

1年教育してきた看護師は、ぶっちゃけまして病院の運営的にはマイナス。
だって、誰かがついて業務を行ったり、常にフォローが必要な時期。一人でできないこともまだまだ多い。インシデントを起しやすい危うい存在。

1年間こんな時間と手間をかけて一生懸命に育ててきたのに…
これから一人でできることが増え、周りが楽になる段階にきて辞めるって…
そりゃ引き止めますよね。

中途半端な時期に辞める

退職の時期は、一般的に年度が変わるタイミングが多いです。
年度末の退職は、人が多く動く時期なので、新しく人員を補充しようと思ったら、比較的見つかりやすいです。

しかし、4月、12月、1月…一般的にこの時期を目指して就職しようと考える人は少ないですからね。

なので、退職希望の時期によってはもう少しいて欲しい、年度の最後までは、人の確保ができるまで…など説得される可能性がありあます。

退職理由が弱い

退職理由は大事です。
その理由が、病院側の努力次第で改善できてしまったら、退職する理由がなくなっちゃいますからね。

夜勤が辛い…なら夜勤なしの勤務にするから。
子供のお迎えに間に合わない…なら時短勤務にするから。
人間関係が…なら異動を考えましょう。

などの改善案と共に引き止められるでしょう。

退職を断念するのか!?

引き止められたことで退職を思いとどまったとしても、つらく厳しい現実が待っているかもしれませんよ。

退職の意思を正式に示した時点で、職場に
隠していてもすぐに広まります。
それをよく思わない人からのあたりがキツくなることもあるでしょう。たとえ辞めなかったとしてもです。

退職交渉で、もし不満に思っていた待遇が改善されたとしても、それはあなただけじゃないですか?他の看護師は少しも面白くありません。だんだん居づらくなるかも。

「やっぱり退職したい」と思っても、待遇改善などの条件を受け入れてもらったことがブレーキとなり、退職希望を切り出せなくなってしまいます。

まとめ

退職交渉では、まず引き止めに合うと思っておきましょう。
看護師としてのあなたの価値は自分が思っている以上に高いんですよ。

そして職場にも譲れない事情があるんです。

でも本当のところ、引き止めずにどうぞどうぞと退職を許してしまうと、対応した者は上司に叱られるんですよね(^_^;)
それが査定にも影響するから辞めさせまいとまずは引き止めます!

だから、一度退職すると決めたら、強い意志で退職を貫き通す覚悟を持って最後まで交渉することをお勧めします。