看護師を辞めた人と辞めなかった人のその後
どうも(^^)/
看護師歴11年目のたま子です。
看護師のみなさん、看護師辞めたいと思ったことありますか?
私は数えきれないくらい辞めたいと思ったことがありますよ。
課題が多すぎてしんどくなって…
先輩に叱られて…
インシデント起こして…
受け持ち患者さんが亡くなって…
夜勤がしんどくて…
いいんです!
辞めたいと思うことは悪いことではありません。
しかし、その時に勢いで辞めてしまうのだけはやめてください。
考えなしの行動は後悔を生んでしまいますから。
そこで今回は、看護師を辞めた人・辞めなかった人の体験談をまとめました。
少し冷静になって、自分ならどうするか考えながら読んでみてください。
8割の人が辞めたいと思っている
このグラフから分かるように、多くの看護師が辞めたいと思ったことがあるようです。
ではまずは、実際に看護師を辞めた人の体験談を紹介します。
看護師を辞めた体験談
辞めて良かったケース
ストレスが激減!
辞めた職場:急性期病院
常に時間に追われるストレス、失敗できない緊張感、怖い先輩への報告、上司からの嫌味。
業務中、常に感じていたこれらの強いストレスがなくなりました!
とにかく看護師として働く以上はなくならないストレスだったので、私は辞めてよかったと思っています。
でも、その後事務の仕事に転職したら、給料が半分になってびっくりしました。
看護師の給料、やっぱ最強だな。
急性期病院、療養型の病院と経験しましたが、どちらも拘束時間が長く、人間関係もうまくいかず、心身ともに疲弊していました。
3年目、看護師はもう続けられないと考え、全然違う職種のスポーツジムの受付に転職しました。
そこでようやく気づいたんです。どちらの病院もブラックだったんだと。
医療の職場しか知らなかったので、サービス残業やパワハラ、モラハラ、当たり前だと思っていました。
ところが転職後の勤務は、上司はじめ、先輩方は丁寧に仕事を教えてくれ、時間はきっちり、業務も負担が偏らないように管理されていました。
あぁ、これが普通なんだと。医療の職場が異常だったのだとわかりました。(少なくとも私のいた職場は)
心身ともに健康的に仕事ができている今、看護師を辞めてよかったと思います。
辞めて後悔したケース
収入が激減した!
辞めた職場:急性期病院
私は、急性期病院で働いていました。
夜勤が月に6回あり、残業もいつも1時間〜2時間はやっていました。もちろん残業代なんて滅多につきません。
いつも体がだるく、風邪をひいても休めず、ゆっくり眠れず…もう嫌だ!と、勢いで看護師を辞めました。
ふと転職情報誌を見ていると…
私ができそうな事務や受付の仕事は給料が15万とかで、想像以上の少なさに衝撃を受けました。
のんびりムードも一転、焦り出しました。
だって、これまで30万近くあった給料が半分になるんですよ!?
規則正しい生活は手に入る。
でもこれでは生活するだけでいっぱいいっぱい!
そこでもう一度看護師の求人を探し、結局、夜勤なしの手取り24万円の施設に看護師として転職しました。
結局お金!
悩みはなくならない
辞めた職場:療養型病院
前の職場には看護師歴20年超えのお局がいました。
療養型の病院だったのですが、師長含めて看護師はもちろん、介護士やリハビリの先生、医師までがこのお局には逆らわないようにしている雰囲気がありました。
ミスをしたことがきっかけで、私はそのお局から嫌がらせを受けるようになったんです。
どんどん働くことが辛くなっていきました。
看護師として高い志がなかった私は、もう看護師なんて辞めてしまえ!
と、思い切って看護師を辞めました。
がらりと職種を変え、心機一転憧れていた飲食店でパートとして働き始めました。
するとなんと、そこにもいたんです!お局様が!しかも今度は2人のお局様が仲良くタッグを組んで(T_T)
まぁ病院のお局に比べたらかわいいもんでしたけどね。
半年働き、結局いまはクリニックで看護師やってます。
キャリアが途切れる
辞めた職場:小児科
看護師になって1年で看護師を辞めました。
小児科で働いていました。
働きながらたくさんの課題提出、提示までにどうしても終わらない業務、夜勤が始まり先輩には迷惑をかけ、親御さんには怒られ、インシデントももう何度か起こしています。
いつまでたっても自信が持てず、不安で、睡眠もしっかりとれず。
これ以上働くことができなくなり、辞めました。
少し休んでから、また看護師として働ける職場を探そうと思っていました。
1年休み、その間看護師のセミナーや勉強会にも積極的に参加し、自分なりに働く準備を進めてきました。
再度就職する際、苦労しました。
しかし、私はいつの間にか「新人よりも扱いにくい1年目の看護師」になっていたんです。
経験は1年。でも1年のブランクがある。知識や技術を習得する前に辞め、しかもかろうじてあったわずかな経験も、ブランクによってないと同じ。
採用担当からはそんな見られ方でした。
結局、新しい病院で、新人としてもう一度新人研修から始めることを条件に、入職が決まりました。
こんなんだったら、辞めずに2年目の看護師として頑張っていたら良かったのかな。
それでは次に、看護師を辞めなかった体験談を紹介します。
看護師を辞めなかった体験談
辞めなくて良かったケース
キャリアが続く
はじめて、受け持った患者さんが亡くなった時のことです。
私は感情移入しすぎていたようで、本当の母親が亡くなったような悲しみに、大泣きし、しばらく心に穴が開いた状態になり、何も手につかなくなってしましました。
自分が関わった人が亡くなることがこんなにも悲しいことだと、初めて知りました。
看護師としてこれから先、こんなことが何回もあると思うと、とても続けていけないと思いました。
そんな時、師長や先輩が何度も話を聞いてくれて、支えてくれました。
職場のみんなの支えもあり、私は辞めないと決断しました。
今はあの時辞めなくてよかったと本当に思っています。
それは、当時の経験をきっかけに、グリーフケアや終末期の看護を深く勉強するようになったからです。
今は新しい資格の取得や、緩和ケア病棟への異動を希望しています。
看護師を辞めなかったから、今もこうして目標に向かって頑張る自分がいます。支えてくれた職場のみんなに感謝です。
福利厚生の恩恵を受けられた
私は結婚を機に看護師を辞めようと思っていました。
こんなしんどい仕事、家庭と両立していく自信がなかったからです。
でも今は辞めなくてよかったと思っています。
結婚して翌年、子供を授かりました。
福利厚生で主産祝い金をいただき、さらには産休・育休と取得し、給付金もいただきました。
それだけではなく、復帰したら復帰したら復帰祝い金がもらえ、院内の保育園で預かってもらい働くことができました。
同時期に主人が転職し、給料が少し減っていたので、私の職場復帰から子供の預け先までスムーズに決まったことが助かりました。
一般職の友人が、病院の福利厚生は充実している。うらやましいと聞きました。
確かに、存分に福利厚生の恩恵を受けたと思います。
看護師を辞めていたら、これらはもらえませんでしたからね。
子どもがもう少し大きくなったら、福利厚生の保養施設でも借りて旅行に行きたいな。
辞めるより転職!
時間に追われる毎日。
希望休も取れない。
夜勤が急に入る。
サービス残業当たり前。
これで人が良ければいいけど、尊敬できる先輩看護師もいない。
看護師として働くことがしんどくなり、辞めたいと毎日考えていました。
いつ辞めよう?次はなんの職種にしよう?
辞めたらどこに旅行行こう…なんて具体的に看護師を辞める計画を進めていたこ頃、友人に、「看護師辞めるのもったいない!転職じゃダメなの?」と言われました。
正直、看護師なんてどこ行っても同じ感じでしょ?と思っていました。
友人に看護師の待遇の悪さを証明するためにも、とりあえず転職活動をしました。
面倒だったので、転職エージェントに依頼し、私に合う転職先を探してもらっただけですが。
意外にもエージェントが紹介してくれた勤務先の条件が良くて、実際に転職することにしました。
看護師を続けるつもりはなかったんでが、転職した病院が思った以上に働きやすくて。
看護師を辞めたいと思ったときは、辞めるより転職です!
辞めなくて後悔したケース
病気になった
人間関係がうまくいかず、1年が終わるタイミングで辞めようと思っていました。
しかし上司に説得され、辞めずに続けることにしたんです。あの時に辞めなかったことをすごく後悔しています。
先輩からのあたりがとにかく強かったです。
よくある、新人とプリセプターとの関係性の悪化。
それがどんどんエスカレートし、陰口、パワハラ、いじめに発展してしまったのです。限界でした…
師長に相談もしました。
しかし、新人が一度は通る道だとか、2年目になればガラリと変わるからとか、3年続けるのが当たり前とか。うまくかわされていたんでしょうね。
2年目に入っても状況は変わらず、情緒不安定になり、出勤が困難になっていきました。
うつと診断されました。
あれから2年。内服は続けています。
あの時私に辞める勇気があれば…。
いろいろな人に相談すること、他の職場と比較することをお勧めします。視野を広げ、多くの情報を得ることで、自信を持って行動ができると思います。
辞める前に考えておきたいこと
生活していけるか?
看護師を辞めるとガクンと収入が減る可能性が高いです。
生活レベルを見直すか、家賃の安いところへ引っ越すことも考える必要があります。
また、病院の寮に入っている人は寮をでなければ行けません。
住宅手当をもらっている人は補助をもらえなくなります。
金銭面や、手厚いサポートがなくなってもやっていけるかを考えておく必要があります。
辞める前に、辞めた後の生活をシュミレーションをしておくと良いでしょう。
自分が何を求めているか?
職場にはどんな条件を求めているか?
定時に終わる仕事。
人の命に関わるプレッシャーがない仕事。
土日が休みの仕事。
人が良ければなんでもいい。
夜勤がない仕事。
給料に見合う仕事。
これをはっきりすることで、看護師を辞めずに解決方法が見つかる可能性があります。
土日休みや夜勤がない職場なんて沢山あります。
慢性期病棟やクリニックなどは、急性期病棟ほどプレッシャーを感じることはありません。
今よりも給料が良い職場も探せばあるかも。
辞めて後悔する前に、転職に視点を変えて考えてみては?
それでも無理ならやめればいい。
看護師以外に転職するなら?
看護師を辞めても、働かないと生活できませんね。
ご主人の収入だけで生活できるなら問題ありませんが…(うらやましい!)
事務?受付?接客?清掃?
世の中にはたくさんの仕事があります。
その中で自分はどんなことに興味があるか。
何が得意か。
どんな仕事ならできるのか。
そして1番大事なのは働いた時のイメージ。
その仕事内容を自分がやっている姿を想像してみます。
やりがいや面白さを感じるか?
給料に見合っているか?
本当にその仕事が自分にできるかを想像してみるのです。
人間関係などは実際に働いてみないとわかりませんけどね…。
このように、看護師を辞める前に考えておくことで、決断後の後悔を減らせると思います。
まとめ
時には勢いも大切。
でも勢いだけでは後悔につながります。
だから辞める前に沢山の情報を集め、続けるための方法を探りましょう。
誰かに相談することも大切です!
それでもダメだと思ったら、看護師を辞めればいいんです。
最後は自分が納得できる結論を。
後悔はしたくないですからね。